中国で最初の宇宙飛行士はヤン・リーウェイさんなんですが、あの銀河英雄伝説のヤン・ウェンリーととっても似たお名前。私は一発で覚えました。なんかすごくないですか。
月「隕石の教材作ってるの?」
母「ううん。スペースデブリ。」
月「何?デブリ?」
母「そうそう。宇宙ゴミのこと。中国の宇宙船が、宇宙ゴミにぶつかって、地球に帰ってくるのが遅れたらしい」
月「現実にあるんや。生きてたん?」
母「みたいね。でもものすごい速さで飛んでて危ないんだって」

◇作成した教材
2025年11月、中国の有人宇宙船「神舟20号」は、宇宙ステーション「天宮」からの地球帰還を延期しました。
理由は、宇宙空間を飛ぶ「スペースデブリ(宇宙ごみ)」が衝突した可能性が浮上したためです。
この出来事は、活発化する宇宙開発が直面する、ごみという新たなリスクを示しています。
1.言葉の学び
1-1. 漢字:帰還、衝突、影響、評価、確保
1-2. 語彙:スペースデブリ、国営、ミッション
1-3. 空欄補充
2.宇宙開発を支える大地
中国の宇宙発射場は、砂漠の「酒泉」と、安全で効率的な海沿いの「文昌」がある。
3.宇宙をおびやかす「ごみ」
3-1. スペースデブリはどこから来たか:役目を終えた人工衛星やロケットの部品、衝突で生まれた破片などだ。
3-2. 小さくても危険な理由:第一宇宙速度(秒速約7.9km)で飛ぶため、速度の2乗に比例して運動エネルギーが巨大になる。
3-3. 速さのエネルギーを想像する:デブリとトラックの運動エネルギーを計算して比べる。
4.増え続けるごみと対策
4-1. ごみがごみを生む「ケスラーシンドローム」:衝突で「ごみの数」がネズミ算式に増え、連鎖的に衝突が起きる予測だ。
4-2. 宇宙の「お掃除」大作戦:デブリを増やさないルール作りと、アストロスケールの磁石など除去技術が研究されている。
4-3. あなたのデブリ除去アイデア:デブリを除去するオリジナルの方法を絵と文でデザインする。
5.宇宙を目指した時代
5-1. なぜ人類は宇宙へ向かったのか:米ソ冷戦時代、国の技術力を示す「競争」の舞台だった。
5-2. 競争、協力、そして新たな競争へ:ISSでの「協力」を経て、今は中国や民間企業も加わる新たな「競争」の時代だ。
5-3. 宇宙開発の歴史をたどる:スプートニクやアポロ11号など、宇宙開発の歴史年表を作る。
6.宇宙の「持ち主」は誰か
6-1. 宇宙のルール:月や宇宙は、特定の国が「自分のもの」にして良いのだろうか。
6-2. すべての人のための宇宙「宇宙条約」:1967年の条約で、宇宙は全人類の「共有地(コモンズ)」であり、領有は禁止されている。
6-3. あなたの考える宇宙の責任:もし自国がデブリを発生させたらどう責任を取るか、意見を書く。
7.名前に込められた物語
7-1. 中国の宇宙開発と神話:「天宮」や「神舟」など、中国のプロジェクト名は神話や古典に由来する。
7-2. 天上の宮殿、神の船:「天宮」は天の宮殿、「嫦娥」は月の女神など、名前には物語が込められている。
7-3. 名前の由来を探る:日本の「はやぶさ」や「かぐや」の名前の由来を調べる。
8.宇宙から地球をながめると
⃕8-1. 宇宙飛行士の特別な体験:宇宙から地球を眺めると、人生が変わるほどの強烈な体験になるという。
8-2. オーバービュー・エフェクト(概観効果):国境線は見えず、地球が「か弱く、一つのつながった星」だと感じる効果だ。
8-3. もし、あなたが宇宙から地球を見たら:宇宙から地上へ送るメッセージを考える。
9.宇宙の恐怖と美を描く
9-1. デブリの脅威を描いた映画:映画『ゼロ・グラビティ』(2013年)は、デブリの脅威をリアルに描いた作品だ。
9-2. 宇宙空間のリアリティ:デブリの破壊力、音のない静けさ、宇宙に放り出される恐怖を伝えた。
9-3. 星空のデザイン:点と点を結んで、自分だけのオリジナルの星座を作ってみる。
10.宇宙と文学
10-1. 空を見上げる詩人たち:宇宙や月は、昔から詩人たちの「孤独」や「不安」を映し出してきた。
10-2. 月夜のかなしみ:萩原朔太郎の『月に吠える』(「かなしい月夜」)では、月が心のさびしさと響き合う。
10-3. 宇宙で一句:宇宙での体験や宇宙ごみをテーマに、俳句や短歌を創作する。
11.表現活動
11-1. 考えを深める問い
11-2. ディベート:宇宙ごみは誰が掃除する?:「国(政府)」か「民間企業」か、二つの立場で議論する。
11-3. 創作活動:「デブリ除去ロボット」のデザイン、「宇宙飛行士への応援の手紙」、「宇宙のおまわりさん」の4コママンガから選ぶ。
12.英語 (English)
12-1. 単語 (Vocabulary):space, debris, astronaut, mission, impact
12-2. 読解 (Reading):Space debris is junk in space. It comes from old...
12-3. 英作文 (Writing):「スペースデブリ」について英語で書く
13.まとめ
印象に残ったことや、新しく学んだこと、もっと知りたいことなどを振り返る。
14.発展学習
14-1. 探求テーマ例:ケスラーシンドロームの限界密度、宇宙法の未来、デブリ除去ビジネス最前線、地上のごみ問題との比較
14-2. おすすめの本:『愚直に、考え抜く。』、『ロケットの科学 改訂版』、『宇宙から学ぶ――ユニバソロジのすすめ』
14-3. 家庭でできること:夜空の人工衛星を探す、地上のごみ問題を話し合う、宇宙開発ニュースに関心を持つ。
14-4. 併せて読みたい教材:「20250326予想外の長旅?宇宙飛行士と鑑真の挑戦」「H3ロケット」「アルテミス計画」
14-5. 関連キーワード:#スペースデブリ #宇宙ごみ #神舟20号 #天宮 #中国 #宇宙ステーション #宇宙開発 #ケスラーシンドローム #第一宇宙速度 #第二宇宙速度 #運動エネルギー #アストロスケール #宇宙条約 #共有地の悲劇 #文昌衛星発射センター #オーバービューエフェクト #ゼログラビティ