人間と動物、暑い場所で長い距離を休まず走り続けられるのはどっち?
7日間で世界一周して走るのに、どうして「時差」が重要なの?
たった1週間のレースに参加費750万円もかかるのはなぜ?
母:「ねえ、7日間で世界中の大陸全部でフルマラソンするレースがあるんだって。」
月:「へえ、走らないけどさ、絶対、走らないけどさ、行ってみたいよね。」
母:「うん、走らないけどさ、絶対、走らないけどさ、行ってみたい!!!」

世界には「ワールド・マラソン・チャレンジ」という驚きのレースがあります。たった7日間、168時間以内で、南極から北米まで7つの大陸すべてを巡り、それぞれで42.195kmを走るのです。南極の氷点下20度から、ドバイやブラジルの30度を超える暑さまで、気温差はなんと50度以上。体は悲鳴を上げそうですが、実は人間にはすごい能力が隠されています。
意外かもしれませんが、暑い場所で長時間走り続けることにかけては、人間は動物界でトップクラスの実力を持っています。多くの動物は毛皮があって体温が上がりやすいですが、人間は汗をかいて効率よく体を冷やせるからです。太古の昔、獲物が熱中症になるまで追いかけた「持久狩猟」の名残が、今の私たちにも備わっているのです。
でも、走るだけではありません。このレースは時間との戦いでもあります。飛行機で移動しながら、食事や睡眠をとらなければなりません。そこで重要になるのが「時差」です。地球の自転に合わせて西に向かって飛ぶことで、太陽を追いかけ、1日を長く使う工夫をするなど、時計の針との頭脳戦も繰り広げられます。
参加費は約750万円と高額ですが、これは専用飛行機のチャーター代や、南極での安全管理に莫大なお金がかかるからです。多くのランナーは、自分の挑戦を通じて寄付を集める「チャリティーランナー」として走り、社会に貢献しています。たくさんのCO2を出すことへの批判もありますが、カーボン・オフセット(植林などへの寄付)で環境に配慮する動きも広まっています。ただ走るだけでなく、地理、体の仕組み、そして地球環境への責任まで考える、まさに世界規模の冒険なのです。
やってみよう
●ワーク1 自分のエンジンの状態を知る
運動すると体はどう変わるか実験します。まず、座った状態で1分間の脈拍を測ります。次に、その場で1分間、息が上がるくらい「もも上げ」運動をし、直後にまた脈拍を測ります。運動後の脈拍は安静時の何倍になりましたか?また、体温の変化や、体を冷やすための反応(汗など)が出たか観察してみましょう。
●ワーク2 弾丸旅行計画表
時間と距離の感覚をつかむシミュレーションです。「土曜の朝8時に東京を出発し、日曜の夜20時までに帰る(計36時間)」という条件で、北海道(札幌)、沖縄(那覇)、大阪の3都市すべてに行き、各2時間滞在する計画を立ててみましょう。飛行機の移動時間をネットで調べ、乗り継ぎや移動時間を含めてパズルのようにスケジュールを組んでみてください。睡眠時間は確保できるでしょうか?
●ワーク3 世界の「主食」マップ
世界地図を見ながら、レースで訪れる大陸や国々で「主食(メインで食べられているもの)」が何かを調べて書き込んでみましょう。日本は「米」ですが、イタリア、メキシコ、ベトナム、エチオピアなどはどうでしょう?走るエネルギー源となる炭水化物が、土地の気候や文化によってどう違うのかが見えてきます。
上記は、息子と私の家庭学習用に作成している教材の抜粋となります。
【教材内容】 20251203 7つの大陸
ワールド・マラソン・チャレンジの概要(7大陸・7日間・7マラソン)
世界地理(7つの大陸の位置、面積、人口、気候の違い)
エネルギー代謝(グリコーゲンと脂肪、心拍数の変化)
人間と動物の持久力比較(ソリ犬とパージステンス・ハンティング)
速度・時間・距離の計算と時差の仕組み
マラソンの歴史と移動手段の変遷
スポーツの経済的側面とカーボンフットプリント
文化による時間感覚(ポリクロニック文化)や食の違い
関連英単語 (Continent, Limit など)
「挑戦」についての作文
冒険の規制に関するディベート
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