「ルンバ」を作った会社がピンチになったのはどうして?
目のないロボットはどうやって部屋の形を見ているの?
部屋の隅は四角いのに、どうして掃除機は丸いの?
我が家では「ルンバ」ではないロボット掃除機が活躍中です。2代目なんですが、初代がルンバだったこともあって、母はいまだに「ルンバ」って言っちゃいます。そしてうちのロボット掃除機は「しろまる」って名前がついています。教材では日本人のアミニズムってことでモノに名前を付ける話が出てくるのですが、日本人だから名前をつけてるのかなー??? 初代には名前がなかったんです。でも2代目はアプリ連動型で、アプリに名前を入れなくちゃいけないので、名前が付いたんですよね。このアプリって誰が作ったんでしょうか???

丸いお掃除ロボット「ルンバ」を作ったアイロボット社が、会社の立て直し(経営再建)を図るというニュースが世界を驚かせました。あんなに有名な会社がなぜ? その大きな理由は「コモディティ化」です。最初は画期的だった製品も、やがて世界中のメーカーが真似をして、安くて高性能な製品を作るようになります。さらに、大手のアマゾン社による買収の話もなくなってしまい、自力でお金を返すのが難しくなってしまったのです。でも、これは「終わり」ではありません。新しいパートナーのピセア・ロボティクスと手を組み、再出発を目指しています。
そもそも、目のないロボットはどうやって部屋を掃除しているのでしょうか。最新のロボットは「SLAM(スラム)」という技術を使っています。これは、カメラで天井の形を見たり、レーザーを飛ばして壁までの距離を測ったりして、「自分が今どこにいるか」と「部屋の地図」を同時に頭の中で描く技術です。まるでコウモリが音の跳ね返りで暗闇を飛ぶのと同じ原理です。
また、ロボット掃除機の多くが「丸い」のには理由があります。四角いと回転するときに角が家具にぶつかってしまいますが、丸ければその場でクルッと回れるからです。でも、部屋の隅は四角いので、どうしても届かない「隙間」ができてしまいます。計算すると、半径の約4割の長さは届きません。そこでエンジニアたちは、形を複雑にするのではなく、「長いブラシをつける」というシンプルな方法でこの問題を解決しました。これを「KISSの原則(シンプルにしておけ)」といいます。
技術もビジネスも、失敗や課題を乗り越えて進化していきます。私たちも、ロボットのように周りの状況を感じ取り(センシング)、失敗しても方向転換して、新しい未来へ進んでいきましょう。
やってみよう
●ワーク1 音で「見る」コウモリ体験
目隠しをして部屋の真ん中に座り、手を叩いたり声を出したりしてみましょう。友達や家族に、顔の前に洗面器や板を近づけてもらいます(触れないように注意)。壁や物が近くにあると、音の響き方が変わるのがわかりますか? これがロボットがセンサーで感じている世界です。目を使わずに周囲を感じ取る難しさと面白さを体感してみましょう。
●ワーク2 社長になって予算配分
あなたは新しいロボット開発会社の社長です。使える予算が1000万円あります。「新しい機能を作る研究開発費」「テレビCMなどの広告宣伝費」「借金の返済」「社員の給料」などに、どう割り振りますか? 金額を決めて、なぜそうしたのか理由も考えてみましょう。攻めるのか、守るのか、あなたの経営方針が見えてきます。
●ワーク3 未来の掃除機デザイン
「階段を自分で上り下りできる掃除機」を想像して、自由に絵を描いてみましょう。足が生えていますか? それともスライムのように形を変えますか? 落ちないためにどんな工夫が必要でしょうか。今の常識にとらわれず、自由な発想で「あったらいいな」を形にしてみてください。
上記は、息子と私の家庭学習用に作成している教材の抜粋となります。
【教材内容】 20251218 掃除機会社の再出発
アイロボット社の再建とピセア・ロボティクスによる買収
コモディティ化とイノベーションのジレンマ
SLAM技術(カメラとレーザーの違い)とバイオミメティクス
円形ロボットの隙間の計算(数学)
企業の負債や関税などの金融リテラシー
アニミズムとロボット三原則(AI倫理)
失敗を恐れない姿勢
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